東京星に逝こう
こういうのをるるぶが出すのか…。東京に集中するのはオタク文化だけじゃないから、別に非難するつもりはないんだけど、オタクがオタクとして仲間と活動出来るのって、本当に、ある程度の都市に限られてくるよなぁ。学生はまだ仲間が出来やすいけど、即売会がない田舎の社会人なんかは一人でやっていくしかないわけで。そういう地方オタクの救済措置として、ネット空間って本当に大事だな。と思う次第。
その意味では(たとえ端の方でも)「東京」の「大学」の「オタク系サークル」である「げんしけん(ISBN:4063211444)」の連中は本当にエリートだ。
この漫画は「よくあるオタク生活」を描いている様に見えるので、理想が入っているとはいえ、オタクは「自分たち」の姿をそこにだぶらせる。だけど、片田舎で、孤独に、2、3日遅れて入ってくる「アニメージュ」片手に、アニメ観ている様な高校生には、ここに描かれているのは現実とはほど遠い「憧れの人たち」の姿だ。
オタクは弱者として自らを考えがちだけど、「東京」(でなくてもある程度の大きさの、即売会が開かれる都市)の「大学」の「オタク系サークル」に入って仲間と活動できる人間は、それだけで特権的だということを、自戒を込めて、頭の隅っこにでもおいておこうと思う。まあ、友達少ないんだけどね。