「真実」にどれほどの価値がある?

ここ2年くらいだけど、テレビや、新聞、本なんかのメディアの雰囲気があまりにもぶちゃけ(という言葉がもう、当たり前だ)ているという印象がある。それを感じている人は割といると思う。
人は見かけとか、世の中金とか。優勝劣敗とか。
それは確かに「真実」なのかもしれないけど、そもそも「真実」とは普通言われている、みんなが思っていること、一見そう見えることとは「実は」違うことであって、そういった思いこみの向こうにある、しかけとか出来事のことを指す。
だから「見せかけ」が無いと「真実」も無い。
「ぶっちゃけ」「ホントのところ」が気持ちよく聞こえるのは、タテマエがきちんと機能している証でもある。
ベールの奥の真実に耳を澄まし、目をこらす。ベールがあるからこそ、私たちはそこに意識を集中する。
愚かなのは、王様が裸だと叫んだ、子供。彼は真実などかたっちゃいない。
彼は王様の立派な衣装が見えなかった。それだけだ。