NHKBS見逃して補完

BSのラノベ特集見逃したため、管理人のラノベ師匠平和氏のところでチェック。
http://d.hatena.ne.jp/kim-peace/20050201#p2
経済面からみたライトノベルブームの特集らしい。「経済最前線」という番組なので、当たり前なんだけど。
「不況にあえぐ出版社の新しい(現在形の)取り組み」として取り上げられたようだ。
ただ、実際の売り上げ面については「この手の小説」がまだ「ライトノベル」と呼ばれてない頃の作品である「スレイヤーズ(番組では具体的な作品名無し、平和氏推測)」の200万部という数字をわざわざ取り上げて、「取り組みの成果」を取り組み以前に遡って「証明」するという、ある種のでっちあげが行われている。経済番組だからやむ無きことか。
で、今の数字は、「イリアの空、UFOの夏」でさえ10万部。(ソースhttp://www.toei-anim.co.jp/corporate/press/press78.html)多くの人がいうように、数字的には前の方が売れていた。
では、このブームがなんなのかというと、これまた多くの人がいうように、ライトノベル書評ブームであると思う。
これは別に否定的見解ではなくて、ほとんどファンタジーだったジャンルも、SF、ミステリー、学園ものと増えたし、書き方も多様化して、より「深い」ものが生まれてくる可能性が大きくなった。という風に解釈している。
いわゆる文学的に、自分の周りの世界を把握する方法として、2、30代でも読める作品が増えたこと、その感想をネットなどで発表することで、より読者同士が一体感を味わえる様になったということが現在のライトノベルブームだと思う。
自分がなぜ25歳になってライトノベルに興味をもったかというと自分と年の近い作家がいっぱい書いているから。というのが一番大きい。
同じ時代を、別のところで生きていた奴が、どんなものを書くのか気になる。場所は違っても基本的に同じ様なものをメディアを通して見てきたはずで、そこから身につけた世界の見方が自分と違うのか、似ているのか、確かめたい。アニメ、ゲームみたいな舞台とキャラクターの方が、かえってそれが「はみ出した」時よくわかるし、第一、それは自分(たち)にとって半分現実みたいなものだ。
もちろん、本当に内容が無くて、本当にばかばかしいだけの作品も大好きだし、それもライトなノベルの大きな価値だ。
そんな読み方ができる点で、子供達に対する「教育」の面(学校では教えてくれないことを教えるものも)が大きいジュヴナイルはやはりライトノベルとは違う気がする。子供向けってばかばかしくても「何か」あってしまうし。
ていうか、「あそびにいくヨ!」は子供読まねーだろ(笑)